刀や槍を携え、戦場に赴いた武士達。彼らの奮戦の様子は後に遺された刀の数々によって偲ばれ窺い知ることができます。しかしながら、そうした後世歴史上に残るあまたの覇権をかけた戦いの一方で、公の記録として伝わることのなかった名もなき人々が、生活の上で護身として発達させたいわば“生活に根差した武術”も又人々の歴史の営みの中で確実に存在していたことも事実です。
この特集は市井の人々が生きる上でときに護身として用いた、そのような道具を紹介していきます。


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販売品 無銘(蝦夷) 栗に鹿猿図刀子拵(附刀子)
栗に鹿猿図刀子拵 ( 刀子)
無銘(蝦夷)


山銅魚子地高彫金摺剥

全長 一尺四寸七分一厘(44.6cm)/柄長 一寸九分一厘(5.8cm)
刀身刃長 一寸八分八厘(5.72cm)
拵 室町時代 / 刀身 江戸時代後期

価格 20万円


鉄扇
(てっせん)
  戦国時代ごろから用いられてきた、護身用の扇子。扇骨が鉄で作られ、扇面のない合扇(扇が閉じた形)状の「手慣らし形」と、扇面が張られて風を送ることが出来る「面張り形」の二種類がある。武家社会において刀の持ちこめない場所に護身用に携帯した他に、合戦時の指揮用に用いることもあり、そのため扇面の図柄には日月紋が描かれたものが多い。有名なものでは真田幸村が所用と伝えられる軍扇が島根松江城に遺されている。時代は幕末に下り、新撰組局長芹沢鴨が愛用した護身具としても知られている。


忍具(しのびぐ)
 世界的にも「NINJA」として有名な戦国〜江戸時代に暗躍した忍者の用いた道具。その活動の特殊性から道具も目的に応じて実に多岐にわたり、飛び道具(投具)として有名な「手裏剣」の他にも、侵入目的に用いられる打ち鉤、その他携帯性に優れた独特の仕込み用具の数々が伝えられている。


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