k2787
鐔 無銘(南蛮) 双龍唐草文図

Tsuba
no sign (Nanban) "So-ryu, Karakusa" (arabesque with dragons)

価格 3万5千円
Price 35,000JPY

(length)76.7mm 横(width)68.8mm 切羽台厚さ(thickness)2.6mm ※耳際(edge)5.4mm
重量(weight)92g
真鍮地倒卵形鋤下彫毛彫 土手耳無櫃 made of brass
落し込桐箱入 come in a special Kiri Box

南蛮鐔によくみられる洋剣仕様を念頭に置いた茎穴の形の無櫃の鐔。古墳時代の大刀に付されている鐔を想わせる倒卵形で、土手耳状に耳を厚く残した薄手の造り込み。表は双竜唐草文、裏は牡丹もしくは薔薇、あるいは柘榴文が描かれ、彫の奥底に沈んだ黒漆が真鍮地に落ち着いた味わいを加えている。鐔表の細身の龍と天に配された宝珠はそれぞれ蛇と果実にも見え、西洋の絵画の画題によくみられる「知恵の樹」(注)をも想起させる。表裏共に日本独自の文様表現とはやや異なる異風の図柄が面白い。

注 『旧約聖書』の「創世記」に登場する木。善悪の知識の木とされる。エデンの木の果実で唯一食べることを禁じられていたが、蛇にそそのかされその実を食べたアダムとイブはエデンの園を追われることとなる。(失楽園)