k2960
縁頭 無銘 宇治川先陣図

Fuchigashira
no sign "Ujigawa senjin"
(Sasaki Takatsuna and Kajiwara Kagesue, from Heikemonogatari)


価格 3万8千円
Price 38,000JPY
縁頭 無銘 宇治川先陣図

縁幅(Fuchi size)37.2mm×20.7mm×13mm 頭幅(Kashira size)33.6mm×15.2mm
赤銅縁波地頭魚子地仕立高彫金素銅色絵 made of Shakudo, iroe

 宇治川の激流を名馬に跨り渡らんとする源氏の武者二人。
佐々木四郎高綱と梶原源太景季。そして二人が跨る名馬は「生食(いけずき)」、梶原の馬が 「摺墨(するすみ)」。共に頼朝より拝領した黒毛の名馬である。
有名な宇治川の先陣争いを題に採った縁頭である。
縁に描かれた四ツ目紋の家紋を背負い渡河する武者は佐々木高綱。縁の地面全面を波地に仕立て宇治川の激流に見立て、歯をむき出して流れに分け入る名馬生食は高彫金色絵で殊に生き生きとした迫力で表現されている。
一方頭に描かれたのはもう一人の人物梶原景季。魚子地に仕立てた地面に重籐の弓の弦を引き咥え、馬上から前方を見据えた顔の表情は覇気に満ちており、跨る名馬摺墨の首は長く太く鬣は金色にふさふさと靡き、さながら龍に乗るが如くである。彩り鮮やかな色絵で描かれた戦装束も美しい。
この先陣争いに採られた「馬」、小督仲国の「笛と琴」、一の谷に散った琵琶の名手経正が覚性法親王から賜った名器「青山」をといった「楽器」、そして薩摩守忠度が熱望した「勅撰和歌」といった、登場人物たちの遺愛の「物」たちがエピソードの太い横糸となった逸話が平家物語には多く見られ、そういった側面からその「持ち主」たちに想いをはせるのも面白い。

参照 無銘 宇治川先陣図目貫





縁頭 無銘 宇治川先陣図


縁頭 無銘 宇治川先陣図

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