k3008
縁頭 無銘 藤原不比等図

Fuchigashira
no sign "Fujiwara Fuhito"

価格 4万8千円
Price 48,000JPY
縁頭 無銘 藤原不比等図

縁幅(Fuchi size)37.3mm×21.5mm×12.4mm 頭幅(Kashira size)33mm×17.2mm
赤銅魚子地高彫金素銅色絵 金小縁 made of Shakudo, iroe


 縁には波逆巻く海原に舟を出し、固唾をのんで海女が潜って行った海中を見ている武士たち、そして頭には念願の宝珠を手にし高々と天に向かってそれを掲げる不比等―。「志度の海女」の伝説を題に採った縁頭。
赤銅魚子地にせり出すように肉高く打ち出された主題と、図柄全体に金色絵を多く用い、更に金小縁で引き締めた縁頭は拵に最適。

【藤原不比等,房前父子と志度の海人】
天智天皇の御代、藤原不比等の父、鎌足が亡くなり、唐の皇帝に嫁いでいた娘が、追善の宝物を贈った。
ところが宝物を積んだ船が志度(香川県)浦にさしかかったときに、宝物のうちの一「面向不背の珠」が龍神に奪われてしまう。鎌足の息子不比等は身分を隠し、志度へ出向き、そこの海人と結ばれ一子をもうける。後の藤原北家の始祖となる房前(ふささき)である。そして不比等は身分を明かし、珠の奪還を海人に託して都へ戻って行った。
海人は「もし珠を取り戻したならば、私のような身分の低い者の間に出来た子でも藤原家の跡取りにしてもらえるでしょうか」と、愛児の将来の栄達を約束した上で、腰に命綱の縄を付け、果敢に海へと身を投じた。
海人の合図があって不比等が綱をたぐると、海人は乳房の下を十字に掻き切り、そこへ珠を隠し、見事珠を龍神から奪回してみせたが、深手を負い、亡くなってしまった。
約束通りに房前は藤原家を継ぎ、大臣に出世した。ある日父不比等から母の死の真相を聞かされて、志度を訪ね、母の菩提を弔う。そして母である海人は成仏するのであった。
能「海人」としても知られる。 



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