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短刀
無銘 末手掻

Tanto
no sign Sue-Tegai


大和国 室町時代後期 約450年前
Yamato province
late Muromachi period, 450 years ago


刃長 (hacho)

五寸九分
(17.9cm)

反り (sori)
内反り僅少
(Uchizori)
元幅 (motohaba)
六分一厘(1.87cm) 重ね (Kasane) 二分一厘強(0.66cm)

銀着一重ハバキ(fitted with silver foil single habaki)
白鞘入 come in a magnolia scabbard
平成6年広島県登録(8月18日 56667号)
保存刀剣鑑定書末手掻
certificate NBTHK (Hozon, attributed to Sue-Tegai )

価格 18万円
Price 180,000JPY


 末手掻(すえてがい)、すなわち室町時代後期の手掻派の作と極められた短刀。鎌倉後期東大寺門前に鍜治場を構えた包永に始まる手掻派は、寺院及び寺領を守る武士を顧客とし、包永、包清、包貞と包の字を冠する刀工を輩出し、南北朝、室町と栄えた。
 この短刀は身幅尋常で重ね厚く、僅かに内反りついてふくら枯れごころとなり、鋭利で心地よい緊張感漂う好姿。地鉄は小板目肌、刃寄りに大和特有の柾を交えて詰み、地底に地景が蠢き、厚くついた地沸の粒子が光を反射して輝き、淡く沸映り立つ。刃文は直刃、刃区下で焼き込み、物打付近僅かに潤みごころとなり、刃縁に小沸ついて明るく、刃中は沸匂充満して明るい。帽子は小丸に返る。茎は無銘ながら生ぶ。短寸ながら地刃美しく見応えがあり、大和物の優質の全容を手元で楽しめる一口。

短刀 無銘 末手掻