880
菊池槍直し短刀 銘 源貞盛
(金剛兵衛)

附 黒蝋色塗二分刻鞘小さ刀拵

Kikuchi yari naoshi Tanto
signature Minamoto no Sadamori
(Kongo byoe)
come in Kuro urushi-nuri nibu-kizami saya, Chiisa gatana koshirae


菊池槍直し短刀 銘 源貞盛(金剛兵衛派)
signature Minamoto no Sadamori (Kongo byoe school)
筑前国 室町時代 約550年前
Chikuzen province, Muromachi period, about 550 years ago

穂長 (hocho)
五寸八分四厘
(17.7cm)
反り (sori)
内反り
curve on the inside
(Uchi-zori )
身幅 (mi-haba)
八分二厘半 (2.5cm)
重ね (Kasane)
三分六厘強(1.12cm)

彫刻; 表裏腰樋
engraving ; Koshi-hi on the both face
銀地一重ハバキ
fitted with silver single Habaki

平成3年京都府登録(48074号 1月21日)
保存刀剣鑑定書
certificate NBTHK (Hozon)


黒蝋色塗二分刻鞘小さ刀拵 Kuro roiro -nuri nibu-kizami saya, Chiisa gatana koshirae
拵全長(whole length) 一尺三寸八分九厘強(42.1cm)
柄長 (hilt length) 三寸四分六厘半(10.5m)
鞘長(scabbard length)一尺二分三厘(31.0cm)

目貫 (Menuki)

弾琴書画図 赤銅地容彫
"dankin, shoga"
made of Shakudo

縁頭(Fuchigashira) 茗荷図 無銘 朧銀地高彫色絵
"Myoga "
no sign, made of Oboro-gin, iroe
小柄(Kozuka) 葡萄図 無銘 赤銅魚子地高彫色絵
"Budo", made of Shakudo, iroe
(Tsuba) 雲龍図 無銘 真鍮地片切彫色絵
"Unryu", made of brass, iroe

 

価格 35万円
Price 350,000JPY


 南北朝の争いが激しさを増していた建武二年の竹下の戦いにおいて、劣勢となった南朝方の菊池氏が竹竿の竿の先に短刀を縛り付けた即席の槍を用いて反撃に転じ相手方の足利勢を敗走させた、というのが菊池槍の起源と言われている。その後、肥後の石貫(いしぬき)派、筑前の金剛兵衛派、筑後の大石左派、薩摩の波平派など様々な刀工によって形が作られた。
 この短刀は室町時代の金剛兵衛派の貞盛が菊池槍として造り、のちに短刀として仕立て直されたもの。
やや肌立った地鉄は、板目が流れ、白けごころの映り立つ。刃文は沸本位の湾れ調の直刃で、食い違い・二重刃交え、金線・砂流し盛んにかかる。帽子は乱れ込みながら小丸に返る。これらの地刃の働きには金剛兵衛一派の特徴がよく表れている。本来はこれより約10p程の長さがあった茎は短刀用に磨りあげられることも視野に入れていたのか、茎の上部に銘字が刻されている。
 飴色に光沢を放つ二分刻みの鞘に、白の糸を巻き締めた、品の良い金具を装った拵に収められている。










菊池槍 無銘 差表
菊池槍 無銘 差裏