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脇差 生ぶ茎無銘 (伯耆守藤原信高)
黒漆塗鞘脇差拵

Wakizashi
no sign (Ubu-nakago) (Hoki no kami Fujiwara no Nobutaka )
with Kuro urushi nuri saya, Wakizashi koshirae


ご売約を賜りました Sold out


脇差 生ぶ茎無銘(伯耆守藤原信高)
尾張国 延宝頃 約360年前

刃長
一尺四寸九分一厘
(45.2cm)
反り
四分六厘(1.4cm)
元幅
一寸一分三厘 (3.43cm)
先幅
九分八厘(2.98cm)
棟重ね
二分五厘(0.78cm)
鎬重ね
二分四厘(0.75cm)


銀着二重ハバキ
平成15年愛知県登録(68826号 1月9日)
鑑定書はありませんが、小社の見立てで伯耆守藤原信高の作として紹介しました。
This tanto has no paper by NBTHK, but we Ginza choshuya attribute it to Hoki no kami Fujiwara no Nobutaka


黒漆塗鞘脇差拵
拵全長 二尺一寸四分八厘(65.1cm)
柄長 四寸八分一厘強 (14.6cm)

縁頭(Fuchigashira)

縁 葵唐草文 赤銅地象嵌金色絵金小縁 (頭 角製)
Fuchi;Aoi karakusa, made of Shakudo (Kashira; made of horn)

共小柄(Tomo-Kozuka)

猪目透図 鉄地鋸刃
Inome sukashi, made of iron
目貫(Menuki)

牛図 赤銅地容彫色絵
"Ushi", made of Shakudo, iroe

(Tsuba)

軍配透図 無銘 鉄地毛彫肉彫地透
"Gunbai"sukashi. no sign, made of iron, round shape, openwork


価格 23万円
Price 230,000JPY


 
 御三家筆頭の尾張藩は、柳生兵庫・連也斎を剣術指南役に迎えており武芸が盛ん。間合いを図って好機に素早く抜き放って相手の懐に飛び込むを旨とした尾張の剣術で、特に威力を発揮したのは実は脇差で、幅広で重ね厚い剛の脇差が尾張拵に収められて左腰に常に備えられていたのである。
 この脇差は無銘ながら生ぶ茎で、柳生連也斎の佩刀も鍛えた伯耆守信高三代の作とみられ、幅広で重ねは極厚、しかも元先の幅差と重ねの差が殆どなく、腰元に薙刀樋が掻かれて尚手持ち重く、鋒大きく延びた豪壮な姿。地鉄は小板目肌に板目、流れごころの肌を交えて詰み、小粒の地沸が均一について地肌固く締まる。刃文は互の目に丁子、角がかった刃、矢筈風の刃を交えて抑揚変化し、刃縁は小沸で明るく、物打付近一段と焼高く強く沸づき、小形の金線・砂流しかかり、足・葉盛んに入り、刃中は沸匂充満し冷たく澄む。帽子は焼深く、二重ごころとなり、やや突き上げて小丸に返る。茎は鑢目と刃上がり栗尻の形状にも信高の特色が顕著。拵は典型的な尾張拵で、鞘口の若葉が広く、独特の形状の栗形は鞘口から指三本の位置に設けられ、縁に比して柄頭は特に小さく、柄形が先細にて電撃の抜刀に最適。鉄製共小柄の棟方は鋸刃とされ、首繋ぎであろうか、柄に猪ノ目透がある。尾張武士の尚武の気風を伝えている。



脇差 生ぶ茎無銘(伯耆守藤原信高)