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冠落造脇差

銘 豊浦住人河内介二王清忠造之
文政五年二月吉日


Wakizashi (Kanmuri otoshi zukuri)
signature Toyoura junin Kawachi no suke Nioh Kiyotada kore wo tsukuru
Bunsei 5 nen 2 gatsu kichijitsu


ご成約を賜りました Sold out



長門国 文政 百九十五年前
Nagato province, 195 years ago (Bunsei era)
刃長 (hacho)

一尺二寸六分四厘
(38.3cm)

反り (sori)
三分六厘
(1.1cm)
元幅 (motohaba)
九分二厘強(2.8cm)
 
棟重ね
(Mune-gasane)
二分弱(0.60cm)
鎬重ね
(Shinogi-gasane)
二分強(0.6cm)

素銅一重ハバキ
fitted with Suaka Habaki
彫刻 腰樋に添樋掻き流し
engraving ;"Koshi-hi, Soe-hi, kaki nagashi" on the both sides

昭和5
7年東京都登録(8月7日 27599号)
保存刀剣鑑定書
certificate NBTHK (Hozon)


黒石目地塗家紋散鞘合口脇差拵
Kuro ishime-ji Kamon chirashi saya, aikuchi wakizashi koshirae

拵全長 一尺八寸五分五厘弱 whole length; 56.2cm
柄長 四寸六分二厘 Hilt length; 14.0cm
鞘長 一尺三寸八分九厘 Scabbard length; 42.1cm

縁頭・鐺・口金・裏瓦 無文素銅石目地一作金具
唐人物図小柄 無銘 素銅地鋤下彫色絵
椿に雀図笄 無銘 真鍮磨地高彫色絵

 


黒石目地塗に黒漆塗の出鮫皮着の柄の合口拵。柄には桜花形の目釘金具が附されて愛らしい。柄鞘を装う金具は素銅石目地の落ち着いた色合いで、書を広げてご満悦の唐人物の小柄と椿に小禽図笄も風情がある。鞘には陰轡紋、小結紋(注)そして裏に割花菱紋が蒔絵され、縁には金の漆塗りが施されて漆黒に吉祥紋が映える趣向。
 脇差の作者は江戸時代後期、文政年間に長門国豊浦で槌を振るい、河内介を受領した二王清忠の作。身幅充分で腰樋と添樋が
掻かれ、中程から先の鎬地の肉が削ぎ落され、先反りついた冠落造。地鉄は無類に詰んだ小板目肌で、小互の目乱の刃文にはよく沸づいて刃縁深く、刃境に湯走り・金線・砂流し盛んにかかり、帽子は端正な小丸。古研ぎながら地刃の様子も楽しめる一振。

注 : 交差させてひし形を成す紐の結び方。水引に用いられたおめでたい文様。

脇差 銘 豊浦住人河内介二王清忠造之 文政五年二月吉日
脇差 銘 豊浦住人河内介二王清忠造之 文政五年二月吉日